腕時計の時間がずれる原因について

電池式のクォーツ腕時計は電池が消耗すると時間がずれてきますが、機械式腕時計も時間がずれることがあります。機械式腕時計の時間がずれる原因には、どのようなことがあるのでしょうか。時間のずれを防ぐ方法についてもお伝えします。

電波式腕時計は内蔵されているアンテナが標準電波をキャッチして瞬時に時間のずれを修正するため、故障しない限り時間がずれることはありません。

電池式クォーツ腕時計の時間のずれは、電池の消耗が主な原因です。機械式腕時計の時間のずれは、部品の破損・消耗・歯車の不調などが考えられます。しかし、機械式腕時計は時間のずれが発生しやすい構造になっているので、故障していなくても多少の時間のずれは発生します。

機械式腕時計の精度は日差-10～+15秒であれば許容範囲であり、アンティークの機械式腕時計だと1日あたり30～60秒程度ずれることは想定内としています。時間のずれが許容範囲を超えている場合は、故障かもしれないので修理やオーバーホールの検討が必要です。

機械式時計の時間がずれる原因は、部品の破損・油切れ・磁気の影響などがほとんどです。ゼンマイの巻き上げが足りていない場合も時間がずれてしまいます。機械式時計は、部品を潤滑に駆動させる油が欠かせません。時計をあまり動かしていないと、油が十分に行き渡らないため時間がずれやすくなります。また、磁気を帯びた部品により機械式時計は正常に動かなくなりますので、磁気が多い場所に保管しないように注意しましょう。

機械式時計の時間のずれを防ぐにはなるべく腕時計を使用し、パソコンやスマートフォンなどの磁気が発生する場所に置かないように注意します。

なかには、同じ機械式時計を使用するのが難しいという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、ワインディングマシーンをご利用ください。ワインディングマシーンで保管すると、機械式時計は止まらずに動き続けます。そのため、時間のずれが発生しにくくなります。

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