機能・仕様

XGX-10 INTRODUCTION

世界初で唯一。
磁気シールドを持つワインダー

身のまわりにある製品の磁気の影響

身のまわりには、磁石や磁気の発生する製品が、意外にも多くあります。磁気の影響により、内部部品であるテンプが磁化することにより、時計が遅れたりするトラブルが発生します。

機械式時計を保管する場合、外部からの磁気、内部からの磁気(モーター)など、見えない敵である磁気から時計を守る必要があります。

防磁するためには、代表的にふたつの方法があります。オメガ社の「アクアテラ」は、時計自体が磁化しない非磁性材を使う方法と、ロレックス社の「ミルガウス」が採用している軟磁性体で磁気シールドを作る方法です。

徹底的な防磁対策

テツヨシマツの防磁方法は、軟磁性体を使った磁気シールドを採用しております。
軟磁性体は磁力線を通し易い(高透磁率)特性を持つ金属です。
鉄は一度磁気を帯びると磁気が残留してしまい、脱磁をしないかぎり元には戻りません。
軟磁性体は磁気が残留しないという大きな特徴があります。
病院のMRI(磁気共鳴装置)は15,000ガウスという強磁界を発生させるため、
内部から磁気の影響を防ぐ方法として、軟磁性体を使い部屋全体を磁気シールドしています。

こんなことも!意外と見落としがちなのがワインダー自体の磁気

ワインダーには動力としてモーターが使われいますが、モーター自体は磁石のカタマリ、時計に一番近いモーターによって磁化の原因になる可能性も高いのです。また、扉の開閉留めに磁石を使っているなど、見えない敵である磁気を理解していない製品もあります。

また、内部に使われてるネジやバネ類なども鉄製だと、磁石やモーターに近ずけるだけで磁気が残留します。テツヨシマツではアルミニウム、ステンレス、燐青銅、黄銅など磁化しない素材を贅沢に使用しております。

高寿命で静粛性を実現した
駆動モーター

ワインダーの作動音は寝室など静かな環境では、非常に気になるもの。ワインダーを決める上ではとても重要なことです。
また、ワインダーは地味なようで、非常に働きもの。1日850回転の巻き上げ設定をすると、年間約31万回転もの働きをします。モーターの寿命は大きなポイントです。

ハイブリッドステッピングモーターを採用

ワインダーに使用されている一般的なモーターは、DCブラシモーターです。モーターの回転数が1分当たり3000〜4000回転あり、ギヤを使って毎分10回転程に減速させています。作動音はモーター自体とギヤの経年摩耗によって徐々に発生しやすくなります。
テツヨシマツでは静粛性を維持するため、低速トルク型のハイブリットステッピングモーターを使用しており、ギヤを使わないダイレクト駆動方式を採用し、毎分10回転に設定しています。
ハイブリットステッピングモーターの制御には、マイクロステップ駆動により、ステップ角1.8度を1/128に分割することにより低速領域での回転を、よりスムーズな動きにしました。

高寿命で耐久性が高い理由

一般的なDCブラシモーターの場合、回転数も多くブラシが消耗し、ギヤ軸受けの磨耗もあり、長期使用には限界があります。
モーターとギヤの寿命は、ワインダー自体の寿命に大きく影響します。
ハイブリッドステッピングモーターは、ブラシがないため消耗部品もなく、モーター回転軸にはボールベアリングの軸受が前後に施されております。
高寿命で耐久性があるため、主に産業用に使用されております。 また、故障した場合でもモーター本体を容易に交換できるようになっております。

選べる3つの動作モード

時計の種類も様々ですが、時計の使い方も人それぞれ、時計巻き上げの運転モードは、あなたの生活シーンに合わせて簡単に選ぶことができます。
テツヨシマツでは、ノーマルモード以外に、他の製品にはないクイックモード・スリープモードを独自に設けております。
特にスリープモードは、時計を長期間使わない場合の内部オイル等の固着を予防するため、2週間に一日、巻き上げ作業をあなたに代わって行ってくれます。

運転モード選択

Normal Mode ノーマルモード

毎日時計を付けている方や、複数の時計を交代で付けている方などはご利用ください。
メインスイッチを一度押しすると、1日当たりの設定回転数に応じて巻き上げを行います。

QuicK Mode クイックモード

時計の巻き上げを忘れた時や、急に巻き上げが必要な時などにご利用ください。
メインスイッチを2度押しすると、一度で設定回転数を巻き上げて停止します。

Sleep Mode スリープモード

普段時計を使わず、冠婚葬祭や特別な日以外は使わない方などがご利用ください。
メインスイッチを2秒以上の長押しをすると、2週間に1日、設定回転数に応じて巻き上げを行います。

運転詳細

※1 時計に合わせて、サブスイッチによりワインディンマシーンの巻き上げ方向(反回転、交互回転、正回転)と
巻き上げ回転/日(650,800,950,1350回転)を設定することができます。
注意:ワインディングマシーンの巻き上げ方向は、時計キャリバーの巻き上げ方向とは反対方向になります。
※2 巻き上げ回転/日は、650回転の場合:1時間毎に27回=650/24時間するようにプログラムされております。
※3 クイックモードの場合は、650回転の設定では:1時間每ではなく連続して650回転を巻き上げを行います。
※4 一旦止まった状態の時計を巻き上げた場合は、改めて時刻合わせを行って下さい。
※5 時計の停止位置は毎回12時方向になっております。
ただし、センサーと時計の取付バランスにより若干のズレが生じることがあります。
※6 巻き上げ回転が何かしらの状態て停止した場合は、緊急自動停止し、警報音にてお知らせするようになっております。
※7 各運転モードを示すメインスイッチのLED点灯は、夜間に目障りにならないように、運転中でも扉を閉じると自動で消灯するようになっております。扉を再び開けると、運転モードを示すLEDが点灯いたします。

モーション&スライド機能

ゆっくり動くモーション機能

高級車のような、重厚でソリッドな扉は、急に閉じないように、エアダンパーと引張バネによりゆっくりと閉まり、最後まで手を添える必要がありません。指を挟む心配もなく、よりソフトな動きが贅沢感を演出します。

す〜と動くスライド機能

扉の開閉に連動して時計ホルダー・スイッチ全体がスムーズに手前に引き出されるスライド機能により、
時計セットの使い勝手がとても良くなっております。
運転モード切り替えのメインスイッチも前面にあるため、一般的な背面スイッチの不便さを解消し、
毎回のスイッチ操作もわかりやすく楽に行えるようになっております。
また、扉を閉じれば、スライド機能により時計が格納されて、日光や埃、磁力からの影響を防ぎます。

Less,but better

グッドデザインは純粋で簡素であります。「Less, but better」— より少なく、しかもより良く。それは、本質的な部分に集中するということです。 それによって製品は、不要で過剰なデザインから開放され、純粋で簡素、そこに立ち返ります。

グットデザインは細部まで完璧

あいまいさや予測不能な要素をいっさい残してはならない。デザインをするうえでの細心さ、正確さは、誠意を示すものです。

室内の空間は、柱や梁など水平垂直なラインで構成されています。
どの空間にも馴染む飽きのこないデザインを追求しました。
また水平ラインには深い彫り込みを施し、光の加減によって、より陰影ができるよう配慮しました。コーナーのラインを際立たせるため、建築的に使われている出隅入隅の手法を取り入れました。
また、様々なワインダーの置き方を想定し、どの角度からも美しく見えるように、
一般的な背面DCジャックを底面に設置することにより、360度より美しいシンメトリーを完成させました。

本体表面は金属素材にヘアライン加工を施しているので、室内照明や外光などの反射による、様々な表情の変化を楽しむことができます。

JAPAN PRIDE
見えないけど真面目

重厚な外観を生み出す、厚さ8mm以上のソリッドで複雑な筐体を実現させた日本の技術

押出加工

押出加工はコンテナと呼ばれる円筒状の容器の中に入れた素材(ビレット)を加圧して、コンテナの端部に設けられた
ダイス金型を通して材料を流出させます。
長年の経験と蓄積されたノウハウを持つ不二ライトメタル(株)により、通常よりもさらに厳しくダイス精度、押出条件を管理
することで、JIS規格以上の高精度押出を実現しています。

切削加工

高精度押出された部材を、マシニングセンターによりミクロン単位の加工によって、高精度な切削や穴あけ加工を施します。

仕上げ加工

高級オーディオの仕上げ加工を、長年手掛けている(株)仙北により、部材ごとに手間ひまを掛けたヘアライン加工を施し、質感を残したまま、耐食性に優れ、傷がつきにくくなる皮膜を、素材表面に施しています

天板のメインロゴには、イギリス銀貨でも知られるスターリングシルバー(SILVER925)を使用し、東京マイスターが仕上げ加工することで、メインロゴに息吹きを与えています。

レーザー深掘り加工

ファイバーレーザーは、光ファイバー技術を応用して作られたレーザーシステムです。
金属板に精密な彫刻を施し、メインロゴを彫金のように、金属を埋め込んだ表現を可能にしました。

仕上げ加工

江戸時代から継承される金属加工の技術を持つ、東京マイスターにより、
SILVER925をひとつ一つ丁寧に磨き、表面には高価な24金orロジウムコーティングを施しています。

製品スペック

XGX-10 仕様

本体寸法幅 167mm × 奥行き 215mm × 高さ 178mm
本体重量約6.5kg
外装材アルミA6063S+シャンパンゴールドorファインシルバーアルマイト仕上げ
磁気シールド材HOMECORE+ブラック粉体塗装仕上げ
時計ホルダー材ABS+型押し本牛革巻き
メインロゴ材スターリングシルバー(Silver925)+24金orロジウムコーティング
モーターシナノケンシ製 低速トルク型ハイブリットステッピングモーター
制御方式1/128マイクロステップ制御
付属品ACアダプター (AC:100〜240V 50/60Hz 0.3A  DC:12V 1A , JET CE  Level 6対応  )、2年保証カード
電源コード長さ約1.2m(ACアダプター コード長)
保証期間お買い上げ日から2年間
生産地                                                                日本
 本製品は日本国内専用です。海外での使用は保証および修理受付の対象外となりますのでご注意ください。

シャンパンゴールド&ロゴ24金コーティング 

販売価格 ¥126,500円 (税抜115,000円)

ファインシルバー&ロゴ24金コーティング

販売価格 ¥126,500円 (税抜115,000円)

ファインシルバー&ロゴロジウムコーティング

販売価格 ¥126,500円 (税抜115,000円)